銅めっき マックワイヤーCP | MAC WIRE CP

銅めっき マックワイヤーCP

製品紹介

導電性バネ用 銅めっきピアノ線

マックワイヤーCPは、導電性を目的に開発された精密バネ用の銅めっきピアノ線です。

銅線に比較して13~15%の導電率を有し、りん青銅線やベリリウム銅線に比べ、強度、バネ特性、疲労強度において優れています。

銅めっきピアノ線

製 品 名 製品記号 適用規格 導 電 率 線径範囲
マックワイヤーCP CP-SWPA SWP-A  13~15% 0.03 ~ 0.80mm
CP-SWPB SWP-B  13~15% 0.03 ~ 0.80mm
CP-SWPH SWP-H  13~15% 0.03 ~ 0.19mm

優れたコイリング性

マックワイヤーCPは銅めっき特有の優れた潤滑性を有し、また銅めっきの溶融温度も高いため、バネ成形機ツールでの摩擦熱による銅めっきの焼付けの心配もなく、コイリング性は非常に優れ安定しています。

優れたバネ特性

マックワイヤーCPは、バネの耐久力、疲労強度はピアノ線と同等です。

バネ特性において、りん青銅線、ベリリウム銅線よりはるかに優れているため、それらより代替することで、バネの軽薄短小化を実現し、コストダウンを可能とするVA提案材料です。

種  類 横弾性係数
N/㎜2 ( kgf/㎜2 )
縦弾性係数
N/㎜2 ( kgf/㎜2 )
マックワイヤーCP 78000 (8000) 206000 (21000)
ピアノ線、硬鋼線 78000 (8000) 206000 (21000)
オイルテンパー線 78000 (8000) 206000 (21000)
ステンレス鋼線(SUS304) 69000 (7000) 186000 (19000)
ベリリウム銅線 44000 (4500) 127000 (13000)
黄銅線 39000 (4000) 98000 (10000)
バネ用りん青銅線 39000 (4000) 98000 (10000)
チタン合金線 39000 (4000) 98000 (10000)

バネ用りん青銅線との比較

項 目 マックワイヤーCP りん青銅線
① 線の強度 (抗張力) 優れる △ やや劣る
② バネ特性 (弾性係数) 優れる △ やや劣る
③ 加工性 (コイリング性) 優れる △ やや劣る
④ 導電率 ○ 良 い ○ 良 い
⑤ ハンダ付け性 優れる 優れる
⑥ 変色の度合い △ やや劣る △ やや劣る
⑦ 非磁性 × 劣 る ○ 良 い
⑧ 後めっきの下地としての性能 優れる △ やや劣る
⑨ 価格の安定性 (非相場変動性) 優れる × 劣 る

導電性について

マックワイヤーCPは13~15%導電率を基準に銅めっき厚を設定しています。

りん青銅線と同等以上の導電性を有し、一般に言われるCP-15相当品です。

また酸化により銅めっき表面が変色しても導電性の劣化はありません。

種  類 導 電 率
銀 線 110%
無酸素銅線 100%
金 線 80%
アルミ 60%
ベリリウム銅線 27%
黄銅線 25%
マックワイヤーCP 13~15%
バネ用りん青銅線 12%
ピアノ線 9.5%
ステンレス鋼線(SUS304) 2%

銅めっきの優れた抗菌性

抗菌性と導電性を兼ね備えたマックワイヤーCP

銅が持つ優れた殺菌作用は、O-157やインフルエンザウイルス、大腸菌等にも効果があり、その殺菌効果は米国環境保護庁(EPA)にも認めらています。

今注目される手術ロボットなど医療関係に使用されるバネやワイヤにも、抗菌性と導電性を兼ね備えたマックワイヤーCPは最適です。

銅のサビ 「緑青(ろくしょう)」は無害!

銅のサビである緑青は、一般的には有毒とされていますが、実際には有害性はまったく無く、1984年に当時の厚生省によって無害と認定されています。

テンパーカラーの変化 (識別用として)

マックワイヤーCPの銅めっきは、バネ成形後の熱処理温度により色調が変化し、バネ等の識別管理に利用することができます。

識別のためにバネを塗装する必要がなく、コストダウンを可能とします。

熱処理前 150℃ 180℃
200℃ 250℃ 280℃

※写真は当社の実験結果で、使用する熱処理装置や条件等により色調は変わります。
 また色調の変化は大気中での熱処理による酸化皮膜の干渉色であり、無酸化雰囲気
 での熱処理には該当しません。

酸化皮膜について

マックワイヤーCPを使用したバネは、低温熱処理により銅めっき表面に酸化皮膜が生じます。

酸化皮膜により、導電性や導電率は影響を受けることはありませんが、接触抵抗については大きく影響を受けます。

酸化皮膜対策については下記リンクをご覧ください。

仕上げめっきの下地として

電子部品用バネ等に金、銀、ニッケル等の最終仕上げめっきをする場合、めっき下地として銅めっきが有効に機能し、それらのめっきの品質を高めます。

またマックワイヤーCPは導電率13~15%のめっき厚を設定しているので、導電性に限れば、金めっき等を薄くすることができ、コストダウンを可能とします。

マックワイヤーCPは導電性と最終仕上げめっきの下地として両方の機能を兼備えています。

ハンダ付け性について

マックワイヤーCPはレジンフラックス、活性化フラックス共にハンダ付け性は良好です。

また熱処理による表面の酸化皮膜の有無に関わらずハンダ付け性に大きな影響は見受けられません。

防食性について

マックワイヤーCPの銅めっきは、中間材料への銅めっき処理において、8μ以上のめっき厚に設定しているため、ピンホールのない銅めっき皮膜と言えます。

大気中やバネ成形後の低温熱処理時に銅めっき表面が酸化し、変色しても銅の酸化皮膜は不動態化しているため、それ以上に腐食が進むことはありません。

したがって素地鋼に対する防食性は、塩水噴霧試験96時間に充分に耐え得る高防食性のめっき鋼線です。

亜鉛めっきのクロメート処理などに代表される高防食性めっきの代替品としても最適です。

優れた環境性

マックワイヤーCPはRoHSやREACH規制等で指定される環境有害物質を、めっき処理工程や鋼線製造工程で使用しておらず、製品に含有する恐れはありません。

世界トップクラスのグローバル第三者検査機関であるSGS社より、環境有害物質が含有していない調査証明書(SGSレポート)の発行を受けています。

また銅のサビである緑青は、一般的には有毒とされていますが、実際には有害性はまったく無く、1984年に当時の厚生省によって、無害と認定されています。

マックワイヤーCPの主な用途

精密バネ用 スプリングプローブ、プローブピン、コンタクトプローブ等
バッテリー用 電池接点バネ (健康機器、カメラ、携帯電話等)
電動機モーター用 電気自動車、電動工具など各種モーターのブラシ用導電性バネ
電子部品用 コネクターピン等
光通信用 光ケーブルの導電性サポートワイヤ、光コネクター等
無線通信用 自動車各種アンテナ、携帯電話アンテナ
医療機器用 医療用カテーテル、医療用カテーテルチューブ芯線
AED用リード線、内視鏡導電性コントロールワイヤ等
スライス用 ソーワイヤ
遊離砥粒用ソーワイヤ
ダイヤモンド砥粒固定ソーワイヤの芯線
電極線 放電加工機用電極線