亜鉛めっき マックワイヤー 技術資料

マックワイヤー 技術資料

製品紹介

熱処理後のバネの変色について

熱処理後の色ムラ、変色の原因

バネ加工後の熱処理によって色ムラ、変色が起きる要因として以下の3点が考えられます。

要因1 めっき表面の伸線潤滑被膜の劣化物

マックワイヤーは湿式方式で伸線しているため、ワイヤのめっき表面には伸線潤滑液の被膜ができます。

伸線潤滑液は、使用経過とともに劣化し、ワイヤ表面の潤滑被膜にも、その劣化物が取り込まれます。

この劣化物が潤滑被膜に多量に取り込まれると、バネ加工後の熱処理により炭化して、ワイヤ表面の色調や光沢を変化させたり、または色ムラを引き起こすことがあります。

当社では、伸線潤滑液の濃度と温度の管理により劣化物の増殖を抑えたり、潤滑液の交換サイクルを早めることで対策しています。

要因2 250℃以上の熱処理による熱拡散(合金化)

亜鉛は溶融温度が比較的低いため、250℃以上で熱処理を行うと、素地鋼の鉄分が亜鉛めっき層に熱拡散(合金化)を始めます。

拡散層がめっき表面に至った場合、バネ表面の色調、光沢に変化を与え、色ムラや変色が発生します。

ただ耐食性は、熱処理温度に比例して良くなります。

要因3 めっきの剥離(めっき不良)

めっきの剥離で素地の鋼が露出している場合、バネ加工後に熱処理を行うと、剥離部分は、素地鋼の酸化被膜(テンパーカラー)により黒くなります。

関連項目