亜鉛めっき マックワイヤー 技術資料

マックワイヤー 技術資料

製品紹介

マックワイヤーの低温熱処理

最適熱処理温度

マックワイヤーの最適熱処理温度は240℃以下

素材の鉄分が亜鉛めっき層に熱拡散(合金化)を始める温度は250℃です。

拡散層がめっき表面に至った場合、バネ表面の色調、光沢に変化を与えます。

したがってマックワイヤーの色調、光沢を維持する熱処理温度は、炉の温度分布のバラツキを考慮して、240℃以下で行うことをお勧めします。

240℃以下であれば熱拡散は起きないため、熱処理時間に関係なく熱処理前の色調、光沢を維持できます。

熱処理温度とめっきの耐食性との関係

温 度 めっきの耐食性 めっきの色調 めっきの光沢
第1ステージ
(250℃以下)
熱処理前と同等 熱処理前と同等 熱処理前と同等
第2ステージ
(250~280℃)
熱処理前と比べ
1~2倍
少し黒く変色し
色ムラが発生
光沢は低下
第3ステージ
(280℃以上)
熱処理前と比べ
約2.3倍
全体的に黒く変色 光沢なし

めっきの耐食性の推移

第1ステージ (250℃以下)

250℃以下であれば色調、光沢は変化しません

耐食性については熱処理前と同等です。

250℃以下であれば熱拡散は起きないため、熱処理時間に関係なく熱処理前の色調、光沢を維持できます。

熱処理炉の温度分布のバラツキ等を考慮して10℃低目の240℃以下での熱処理をお勧めいたします。

めっき表面に汚れを伴った油及び潤滑油膜が付いていると熱処理時にこの汚れが炭化して色調、光沢の変化及び色ムラを引き起こすこともあります。

第2ステージ (250℃ ~ 280℃)

250℃以上から光沢が低下し、変色、色ムラが発生します

亜鉛めっきは250℃を超えると拡散を始め、その速度は温度の高さに比例し、温度が比較的低い場合でも、250℃を超えると時間の経過と共に進行します。

熱拡散が起きると、温度の上昇、時間の経過に比例して、耐食性は上がりますが、表面光沢は低下し、色調に変化が見られ、色ムラも発生します。

表面の色調、光沢に対しては最も不安定な温度域と言えますので、前もってサンプルテストされることをお勧めいたします。

第3ステージ (280℃以上)

光沢はなく、黒く変色しますが耐食性は上がります

拡散層がめっき表面に至り、耐食性は熱処理前と比べ、約2.3倍に上がります。

ただ、めっき表面は光沢もなく、黒っぽい色調となります。

主に耐食性を重視したバネや内部に組み込まれるバネに向いています。

熱処理温度は何度まで大丈夫か?

マックワイヤーのめっき被膜は350℃、10分の熱処理でも耐食性の低下やめっき被膜の破壊は見受けられません。

ただめっき表面は黒く変色し、光沢はなくなります。

関連項目